YABUへびぃ 2008年08月

オリジナル曲作成・カヴァー曲選曲・心に残っている名曲にまつわる裏話、或いは日々の生活をのんびり暴露していきます。

YABUへびぃ

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recycle 

2002年の夏、LIVEを二週間後に控えていた。
どうしても新曲を2曲やりたかったのだが、1曲がまとまらない。

俺は気分転換を兼ねて、新曲を聴いてもらうために親友Sの家に出向いた。

世間話の一環として、Sが語り出した。
「テレビが壊れたけぇ修理に出しに行ったら、『新しいのを買ったほうが安くつきますよ』って言われたぁ…
まだ買って5年でぇっ!」

『ゴミを減らそう』『リサイクルに協力を!』と叫ばれてる時代に、何とも筋の通らない話だと思った。

おかげで、新曲が間に合った。




recycle/YABU

10年使ったテレビが壊れたので 修理を頼みに行ったら
『お客さん、これは新しいのを買ったほうが 随分お得ですよ』と言われた

むかしから物持ちがいい僕としては なんだか腑に落ちない
一人暮らしを始めた頃の洗濯機だって まだ動いてるというのに

再生再生だと騒ぐかたわらで
全部使い捨てで済まそうと頑張ってる
仕方ないさ そうしなけりゃ 世界の経済は廻らないんだって

再生が利かないように 造ってるんだよ
寿命も考えて 造ってるんだよ
ハイテク技術の進む方向が どっかずれてる


『あと5年もすればこれが主流になりますよ』 店員は最新型のテレビを薦める
普及した頃に駄目になりそうな製品を 騙されて買うほど馬鹿じゃないさ

汚れた水の浄化も間に合ってないし
廃棄物の処理も問題になってるし
きっともう手遅れなんだよ 僕達の過去をリサイクルするには

これから出来ることといえば 宇宙に出て
快適に過ごせる惑星でも 探すしかない





このLIVEの時、こんな話をした。
「ラジオで聞いたのですが、アメリカでは消滅するDVDが開発されているそうです。
コピーされたデータが、時間とともに消えてしまうものです。
用途としては、レンタルDVD…
返しに行く必要がなくなるというわけです。
まさに、使い捨てDVD…」


あれから随分経つが、どうなったのだろうか?
 
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君のエネルギー 

大学に入学するや否や、フォークソング部に脚を運んだ。

間違いなく一番だと思ったが、先客がいた。
髪はパーマをあて、後ろ髪だけやたら長い男、S。
てっきりロッカーだと思ったのだが、話を聞いてみるとどうやらアコギ弾き語りらしい。

彼も長渕が好きらしく、なんとなく気が合った。

「2人組んでやったらどうか?」
と先輩にも言われ、俺もすっかりその気だった。
しかしSは、どうあっても独りでやりたいらしく、俺は後に入ってきた別の奴と組んだ。

Sは広島市街のぼろアパートを借りていた。
俺はろくすっぽ自分の下宿には帰らず、彼のアパートに寝泊りした。
夜な夜なギターを弾いたり、好きな娘の話をしたり…も時々あったが、
大半は、ドラクエ・スーパーマリオ・桃鉄などに徹夜でハマっていた。
主食は焼肉のタレ御飯・日清焼きそばといったところ…


時は流れ2年生の終わり、上級生が冬の定期演奏会で引退のため、次期幹部を選出する時がやってきた。
たぶん真面目さを買われたのだろう。
2つ上の部長に推されたこともあり、俺は部長に立候補した。
そしてもう一人、話はしていたがSだ。

立候補した俺が言うのもなんだが、Sは社交的で奇抜な発想を持ち、他者を引っ張っていく力も充分ある、まさに部長にふさわしい人材だったと俺は思う。
ただ残念なことに、ややみすぼらしいイメージがあり、同輩達の間では「汚い奴」が広まっていた。
そして度重なる行事への遅刻から、信頼性も失っていた。


部長に落選したSは、もちろん副部長に立候補した。
俺も、それを望んでいた。
がしかし、副部長立候補は数名現れた。
理由は
「仕切りたいが、責任は免れたい」
というふうにしか聞こえない奴がほとんどだった。

部長に成り立ての俺は自分の思い通りに進行できず、多数決で決めることになってしまった。
嫌われていたSが落選したのは言うまでもない。

あんなに落ち込んだSは、それまで見たことがなかった。

後日、2つ上の部長と話した。
「Sを副部長に出来んかったんは、おまえの力が無いけぇよ!」

俺も少々落ち込んだ。


Sに、以前のように暴れて欲しい…
そう思い、歌を贈った。


今では年に1度、忘年会でしか会わなくなったが、
親友と呼べるのは、おそらく彼だけだろう。




君のエネルギー/YABU

ふたつやみっつの失敗で挫折するほど
弱い奴じゃなかったはず
人には悪い所ばかり目についてしまうものさ
とりわけ君の場合は

心を丸くして 自分を殺すより
角があるほうが君は輝いて見える
抑え付けられるほど火花を散らすのが
君の本当の姿だと僕は信じてる

君のエネルギーは それっぽっちじゃないはず
今はただ打ち抜くチャンスを待ち受けてるだけ
君のエネルギーは 踏みつけただけで消えてしまうほど
安っぽい炎なんかじゃない


たった数人に認められなかっただけじゃないか
それもつまらない人間ばかり
このままくたばってしまうなんて早すぎるぜ
まだ何もしてないのに

人と同じ生き方なんて 君に似合わない
もっとむかしのように暴れまわれ
スランプが長すぎて軌道が狂っただけ
リズムを取り返せば君の右に出る奴はいない

君のエネルギーは 留まることを知らない
走りすぎてオーバーヒートするような体じゃない
君のエネルギーは 巡り始めてる 呼び戻せ
奴等の鼻を明かすほどのパワー

シンデレラの肖像 

今となっては書き記すのが少々恥ずかしいのだが、大学生の頃
一世を風靡した曲がある。
1年生の後半に作った「シンデレラの肖像」。

広島修道大に入学するや否や、フォークソング部(当時同好会)に入部した。
「定期演奏会は、1人では難しい」
と先輩に言われ、バンド希望の新入生が大半の中、ギター初心者のMと迷わずデュオを組んだ。

それともうひとつ、全曲オリジナルでなければ出演出来ないため、俺は入部して数ヶ月でオリジナルを作り始めた。

1年生の夏、広島の各大学・短大のフォーク部が所属する広島学生フォーク連盟の合宿に参加した。
俺は、同じ班になった某女子大のY恵ちゃんに一目惚れしたが、
ご存知の通り無口でシャイな性格のため、ほとんど話せず仕舞いだった。

その娘はバンドのボーカルで、中村あゆみの「シンデレラ・リバティ」をコピーしたのが印象的だった。
もちろん、個人的にも好きな曲である。

そして冬、修大構内で行われる1年生フレッシュ・コンサートの直前に名曲が生まれた。
モデルはもちろん、そのY恵ちゃん。

アコギの練習場は階段の踊り場、言わば部室の外だったので、文化局サークルボックスの建物中に響きわたった。
メロディも歌詞も単純で覚えやすいこともあり、瞬く間に文化局全体に広まった。

もし、当時のボーカルが俺であったならば、この曲は生まれなかったかもしれない。
相棒が初心者であったため、俺はボーカルを諦めリードGに専念していた。
爽やか系のMが歌うことを前提に作った曲でもある。


2月の連盟フレッシュコンサート、俺達もY恵ちゃんのバンドも選考された。
俺はウケ狙いで、「シンデレラの肖像」の間奏に「シンデレラ・リバティ」のフレーズを取り入れた。
偶然にもコード進行がほとんど一緒だったのである。

連盟にも、名曲としてかなり広まった。

おかげで…かどうかは分からないが、急速に仲良しになり、
ライブハウスでの対バンもした。

ただ「彼氏がいる」と噂で聞き、
恋は儚く終わった。




シンデレラの肖像/YABU

突然君は歩き方まで変えて
近頃話題の なんとかガールみたいな格好をし始めた
僕が「似合わない」と批判すれば
「今はこれが流行りなの」と言い訳をする

どうしてそんなに自分を変えたがるの
素顔のままで充分可愛いのに
笑顔を浮かべて綺麗になったふりをしても
それは君の偽者でしかないのに

素直になれないシンデレラ それでもやっぱりシンデレラ
ガラスの靴よりも白いスニーカーがよく似合ってる
素直になれないシンデレラ それでもやっぱりシンデレラ
君は君でいてくれたならいい


時の流れというドレスに
憧れて捜し求めるのは仕方のないことだけど
着慣れた服を脱ぎ捨ててしまったら
君がこの世から姿を消してしまう

素直になれないシンデレラ それでもやっぱりシンデレラ
ガラスの靴よりも白いスニーカーがよく似合ってる
素直になれないシンデレラ それでもやっぱりシンデレラ
君は君でいてくれたならいい

平凡 

平凡/YABU

日本中の誰もが 中流家庭を意識している
至って満足しているわけでもなく 賤しいわけでもなく
規則や契約に追いたてられながら
なにくわぬ顔で 一日をまっとうしている

 月並みな暮らしを 繰り返しているのは
 つまらない生き方だね わかっているけど

また今夜も安心な夢を見れたらいいね
また明日も平凡に過ごせたなら それがなにより


テレビの画面では 突然の大惨事
死亡者リストを 事務的に告げている
気の毒に思いながらも知ってる名前が無いことに
心の片隅で ほっとしていた

 何かいいことないかと つぶやきながら
 それでも平凡な毎日を 願っている

また今夜も安心な夢を見れたらいいね
また明日も平凡に過ごせたなら それがなにより





1995年1月17日早朝、ビックリして飛び起きた。
すぐ横の本棚が倒れるんじゃないかと思った。

情報を得るため、即座にテレビのスイッチを入れた。
「震源地は広島のどの辺だろう?」
そう信じて疑わないほどに激しい揺れだった。

神戸!?

親戚は関西に集中している。
ましてや、俺の実家と母親の実家は震源地からさほど遠くはない。

慌てて電話した。

繋がらない… 何回掛けなおしても。


心配しながらも、どうすることも出来ないことを悟り、仕事へ出掛けた。

当時はもちろん携帯電話など持っていなかったので、30分置きに近くの公衆電話へ走ったが、一向に繋がらない。
不安は徐々に増していく。

夕方、やっと繋がった。
まず、電話に出たことにほっとした。

「だいじょうぶ?」

「食器棚が倒れて中の物が全部割れたぐらい… だいじょうぶですよ。」
高層マンションの2Fだったこともあり、被害は最小限だったようだ。


連日、ニュースで被害状況が報道される。
帰省の時いつも見ていた風景が、まるで別世界だ。
そして、死亡者の数も日に日に増えてゆく。

まるで選挙時のテロップのように、あっけなく死亡者リストが流れてゆく。

「もし、この中に知り合いの名前があったら…」
圏内で起こった出来事だけに、そんなことを考えてしまった。

家族 

家族/YABU

今日はこの子の誕生日だから 新しい首輪とリボンを買ってやったの
この子は家族同然だから テレビを観るのも寝るのも一緒なの

まるで自分の身内のように 自慢そうに話していた彼女は
突然遠くへ行ってしまった 腹を空かしたままの家族を捨てて

今度住む所じゃ おまえは飼えないの
とても残念だけど 仕方のないことなのよ

家族ならば家族として 守るべきものがある
あの時の軽薄な気持ちさえなかったら
檻の中の悲しい鳴き声を 聞かずにすんだのに


毎年何十万匹もの野良犬が 帰る場所を失い処分されている
うわべだけの愛情に裏切られて またどこかで脅えるようにうずくまってる

君は目を潤ませながら 熱心に番組を観てる
「できるなら私がみんな 引き取ってあげるのに」

家族ならば家族として 果たす約束がある
わがままや気まぐれの犠牲はもう見たくない
ほんのひとときだけの家族でも ただひとつの命だから





学生の頃、月刊少年マガジンに連載されていた「名門!多古西応援団」というマンガがある。
人情味あふれるストーリーで、お気に入りだった。

今となってはかなりうろ覚えなのだが、その中の一節にこういう話があった。

ある幼い少年が、捨てられた仔犬を拾った。
飼ってやろうと家へ連れ帰ったのだが、親に許してもらえなかった。
仕方なく少年は拾った河原の橋の下へ戻し、毎日餌を持っていってやることにした。

ある日、仔犬がいなくなった。
保健所から来たトラックに乗せていかれたらしい。

団員達は怒鳴り込んだ。
「この子の可愛がっていた仔犬になんて事をするんだっ!」

保健所のおじさんは怒鳴った。
「じゃあおまえら、ここにいる捨て犬を全部引き取ってくれるのかっ!
放っておいたら、ますます数が増えるばかりなんだ!
毎日毎日悲しい顔をした犬たちを何十頭も処分しなきゃならない俺の気持ちがわかってたまるかっ!」

団員達は黙り込んでしまった。

しかしおじさんは、
「飼い主が見つかれば処分する必要はない。明日の夕方までだ…」
と言ってくれた。

次の日、団員達は何とか都合をつけ、急いで保健所へ…

しかし、犬が数頭入っていた檻はもぬけの空。
間に合わなかった。

そこへ、おじさんが仔犬を抱いて現れた。
「あれっ?この犬風邪気味だったんで薬をやりにいってたんだが…
誰か、この犬こっそり引き取ってもらえないかなぁ…
こんなことがばれたら、クビになっちまう。」



俺は泣いた。

この話を読んだ頃、時を同じくして、
テレビのドキュメンタリーで、野良犬とその処分についての放送を観た。
また泣いた。

更に、新聞で
「年間で処分される野良犬・野良猫は60万頭」
という記事を読んだ。

歌にせずにはいられなくなった。

いま 夜空へ 

いま 夜空へ/おたみ

この 場所から 夜空へ はばたこう  
冷たいかぜが 吹いてても  だいじょうぶ 飛べるよ
ながれる 時間が 止まった 瞬間  
それが 合図だよ  さあ ふたりで

『あなたに 逢うまで 何も信じられなくて 
 自分の心さえ 放り投げてた』

この 場所から 夜空へ はばたこう  
 輝く星を信じて  だいじょうぶ 飛べるよ
きみの翼と ぼくの翼 あたためて 
 かぜよ 舞い上がれ ふたりを 乗せて


『手放した 未来を ふたりで 探しに行こうよ』 
 大きな月が 翼を やさしく 照らす

この 場所から 夜空へ はばたこう  
 輝く星を信じて  だいじょうぶ 飛べるよ
きみの翼と ぼくの翼 あたためて  
かぜよ 舞い上がれ ふたりを 乗せて





『ACOUSTIC FUTURE』という定例のLIVEコンサートが、もう14年ほど続いている。
5年前までは、YABUもおたみもそれぞれ出演者として常連だった。

歌はもちろん他の面でも、おたみに少々憧れているところがあったのだが、
シャイな俺は打ち上げで隣の席に座ることさえ出来ずにいた。

おたみにとって特に打ち上げの席での俺は、存在感が薄かったことは認識済みである。

何とか話すキッカケを作ろうと、俺はあれこれ考えた。
そして、一番好きな曲「いま 夜空へ」の着メロを作ることを思い立った。

2003年5月のACOUSTIC FUTURE、本番前。
俺を含め数人出演者として控え室でくつろいでいるところへ、おたみが現れた。
当然打ち上げに出席するだろうと思っていたおたみの口から、
「今日は出れんのんよ…」

打ち上げの席で作戦を決行するつもりだった俺は焦った。
2ヶ月もの間楽しみにしていたのに、更に2ヶ月先送りになるのか…

さすがにいたたまれない気持ちで
「ちょっと着メロを聴いてほしいんで電話かけてみてください。」
と、電話番号を教えた。
おたみの性格からして、拒否は100%無い。


俺のケータイから「いま 夜空へ」が流れだし、驚いていた。
たとえ興味が無い相手であっても嬉しくないはずはない。

こうして俺は、気づかれることなく同時におたみのケータイ番号を手に入れた。
かと言って、この俺が特別な用事でもないかぎり電話などかけるわけがない。

何もなかったように…いや、何もなかったのだが、それから2ヶ月が過ぎようとしていた頃に事件は起こった。

ネットなんて興味無かった俺が、ひょんなことからACOUSTIC FUTUREのBBSに書き込んだのだ。
何も知らない俺は、アドレス挿入欄にしっかり自分のケータイアドレスを打ち込んだ。

当時、おたみの独壇場となりつつあったBBS。
何を思って書き込んだのか、よく覚えていない。
少なくともこの時は、おたみへの意識は無かったと思う。

打ち上げの席でもほとんど喋らないYABUが初めてBBSに書き込んでくれて、さぞかし嬉しかったのだろう。
しかもアドレスが載っている。
おたみにとっては唯それだけのこと…

「書き込んでくれてありがとう」
おたみからメッセージが来た。

嬉しかったのは、それだけじゃない。
7月2日、その日は偶然にも俺の誕生日だった。

極めつけは、おたみのアドレスの一部に7と2が使われていたことだ。
単に「数字の7と2が好きだったから」らしい。

俺はひとり、運命を感じた。
おたみとのメル友の始まりである。

裏ではもうひとつ作戦が遂行されていた。
7月のACOUSTIC FUTURE、俺は初めてカヴァー曲を演奏した。
それが、おたみの「いま 夜空へ」。

その時司会だったおたみはステージの袖で、例のごとく泣いていたらしい。
曲への多くの想い入れ、そして少しの感動…だとは思うが…

歌唱力はともかく、仲間内でも絶賛ものだった。
おたぶHPより、YABUカヴァー・おたみオリジナル双方聴けます。)

話は前後するがそのコンサート、
七夕ということで、出演者は短冊に願い事を書き、演奏前に読み上げられることになっていた。

ステージ衣裳であるおたみの浴衣姿に目移りしたのだろう。
俺は、
「今日のおたみさんは綺麗だ。彼女にしたい」
と、冗談で書いてしまった。
冗談でなくてはならない。
なぜなら、俺には妻がいたのだから…

そして数ヶ月後、2人は泥沼へ脚を踏み入れることになる。

やがて来る将来に 

やがて来る将来に/YABU

しばらくの間途絶えた音沙汰に 少し厚めの手紙が届く
現実の世界に脚を踏み入れた君と 夢を見続ける僕と
同じ未来を迎えることは 出来ないという知らせ

「やがて来る将来のためにあなたは 今を犠牲にすることが出来ますか?
好きな事を諦めて辛い思いを して来たことがありますか?」
だけど僕には将来のために 犠牲に出来ない事だってあるんだ

本当に私のこと好きなの?
君は不安げに そう綴ってた
本当に君が好きだから
遠ざかる君を 追ったりしないよ

君の描く幸せから 僕は随分離された


判り合っていたつもりだったのに 判らないことが多すぎた
別に悲しくはないけど今迄の思い出が 全部嘘のようだね
君の変わり様には少し驚いた 多分君が大人になっただけさ

僕を疑い始めた君を 無理に抱きしめようとは思わない
だって僕には君を信じさせるだけの 勇気も裏付けもないから
君が笑顔を繕ってきたと 僕を責めるなら悪者にだってなろう

本当に私のこと好きなの?
君は不安げに そう綴ってた
本当に君が好きだから
遠ざかる君を 追ったりしないよ

君の描く幸せから 僕は随分離された





大学3年の秋、文化局で知り合った彼女と付き合いはじめた。

中学の時付き合ったことはあったが、夜中に長電話をするぐらい…
高校時代は全くモテなかったので、
実質はじめての恋愛。

音楽に身を入れすぎて既に留年が決まっていた俺のために、
ほぼ毎日弁当を作ってくれたり、出なくていい講義に一緒に出てくれたり、
そんな付き合いが1年以上続いた。

他県の彼女の実家にも遊びに行った。

「言葉は少ないが、なかなか芯が強そうな人だ」
彼女の父親に嬉しいお世辞も言われ、
このままゴールインするんじゃないか…とさえ思っていた。

大学4年…
彼女は就職が決まった。

俺はといえば、相変わらず…
というより、さらに学生生活の延長が確定していた。

2月、試験も終わり久々に彼女の住むアパートへ行った。

チャイムを鳴らしたが、返事がない。

「留守だろうか?」
いや、そんなはずはない。

そう思うのとほぼ同時に、慌てて部屋の明かりを消すような気配を感じた。

数分…いや、数十秒だったかもしれない。
俺は何かを期待して立ち尽くしたが、
「俺の勘違いだ、留守なんだろう。」
そう自分に言い聞かせて、その場を退いた。

数日後、俺にとっては少々分厚い封筒が届いた。
もちろん、彼女からだ。

内容は、上記の歌詞にほぼ相違ない。

妙に納得してしまい、何も返そうと思わなかった。


この詞にはひとつ、嘘かもしれないフレーズがある。
「本当に君が好きだから
遠ざかる君を 追ったりしないよ」

世の中にはそんな人もいるかもしれないが、
果たして俺が、本当に好きな人をそんなに簡単に諦めたのだろうか…

彼女よりも、音楽をやり続けることを選んだのかもしれない。
彼女はそれを、逸早く察知したのだろう。

しあわせの芽 

しあわせの芽/おたぶ

この広い空の下  とても小さな出来事だけれど
それぞれの心の中に 深く優しく 刻まれる瞬間

たくさんの あたたかい拍手と 笑いと涙に包まれて
またひとつ新しい 幸せが芽を出した

明日へ続く その道は けしてまっすぐじゃないけれど
いつも笑顔を 忘れないで  心重ねあって 歩いて行こう

つないだ手を離さなければ 
どんな向かい風に遇っても 越えられない山はない


ありったけの心を ぶつけ合った夜もある
不安な時を過ごして 泣いたからこそ わかりあえる

持ち前の気の強さで  けいごを しっかりささえて
のんびりな優しさで ちぃを ゆったりささえて

いつもそばにいることは あたりまえじゃないから
ありがとうの言葉を 大切に 持っていてね

刻まれた時を  たしかに受けとめよう
すべてをかけて 信じた言葉に     嘘はない





2007年6月24日、おたみの長男・けいごが福祉専門学校時代の同級生・ちぃと結婚式を挙げた。

元々、けいごに
「想いを詞に書くから曲を付けてくれ」
と、1年程前から頼まれていた。

いざ、けいごから貰った詞に目を通してみると…

初めて作詞をしたにしては、
1番と2番の字数をちゃんと揃えてある、韻も踏んである。
「作曲者のことをちゃんと考えてあるんだなぁ」
と、ちょっと感心した。

我々は何とかメロディを乗せようと、頑張ってみた。なるべく、原文を生かして…

が、無理だった。 想いは解るが…

ましてやタイトルに至っては「ヤドリ木」。

おたみ「これは、怪しい曲じゃろう」   却下!


間際にならないとなかなか腰があがらないのが、おたぶ!(笑)

式の2ヶ月程前から散々悩んだ挙句、
おたぶからけいごとちぃへ贈る曲に変更した。
ほんのちょっとだけ、けいごの詞も引用させてもらった。

言葉はわりとすんなり浮かんできた。
2人に贈る詞であると同時に、数ヶ月前に入籍したばかりの我々自身に言い聞かせる詞でもあったからだ。

ただ、「結婚する2人のために」を強調したかったので、固有名詞も入れた。

曲作りの過程は、ほぼ「ひまわりのうた」と同様である。




結婚式当日、
披露宴もいよいよクライマックス、我々の出番になった。

次男・りゅうじのSax.と俺のサイドGで、「青春の輝き」のインストが始まった。
そして、おたみから2人へメッセージ。

涙脆いけいごはもちろん、ちぃの涙も誘った(らしい)。
おたみは…、言うまでもない。

娘・ゆみちも加わり、4人で♪「しあわせの芽」。
涙は続いた(らしい)。(笑)

これほど、いい結婚式は今までに無い…と言っていいぐらいのひとときだった。




ちょっと脱線。

席次表に載せる肩書なのだが、どう書くべきか…
俺は「新郎の母のダンナ」?

じゃあ、おたみの元さんのほうは「新郎の父の彼女」?(笑)

「新郎・新婦の知人でええんじゃない?」と俺が言った。

結婚プランナーにも相談したらしいが、悩んでいたらしい。

結局、冗談で言ったつもりだったのだが、
「~の」は1回しか使わないほうがいいということで、
俺は「新郎・母の夫」
元さんの彼女は「新郎・父の知人」
と、なった。
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