YABUへびぃ 2009年02月

オリジナル曲作成・カヴァー曲選曲・心に残っている名曲にまつわる裏話、或いは日々の生活をのんびり暴露していきます。

YABUへびぃ

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パントマイム 

パントマイム/YABU

君の背中に抱え込んだ荷物 僕が今引き受けよう
失った恋の儚さを知りすぎた僕が

立ち止まる君の肩を 抱くことはできるけど
ただインスタントの優しさで君を奪いたくはない

ひとつずつひとつずつ手のひらに こぼれる涙の
行方を追えるように僕は本当のピエロになろう
君の悲しみなんかすぐに忘れさせられるよ


今夜だけ僕はフェミニスト だから我慢できない
覚束無いその足取りを見守るだけでは

こんなにも傷ついた羽で 飛ぶことはできないから
僕の魔法のパントマイム このまま見てておくれ

少しずつ少しずつ遠ざかる 小さな夢を
忘れさせるために僕は 本当のピエロになる
君に笑顔が戻るなら 僕はおどけてみせよう





大学1年の時に作ったオリジナル3作目ということで、
ほとんど道化師のソネットの真似のような詞になってしまった。

小さい頃から喋り下手だった俺は、どこにでもいるクラスのおどけ者をいつも恨めしく思っていた。
そのことが、ピエロへの憧れと繋がったのだろう。

他人を笑わすことはおろか自分が笑うことも、おたみと付き合い出すまではほとんどなかった。
笑ってみて初めて、笑うことの大切さを知った。
家でも喋らない俺が言うのも滑稽なことだが、
やはり笑いの絶えない明るい家庭が好きである。

「人を笑わすことは、こんなにも簡単なんだ」
ということを教えてくれたのもまた、おたみである。
知っての通り、彼女はいつもゲラゲラ笑っている。
「こんな些細なことで笑ってくれるんだ」と思ったこともたくさんある。
もちろん笑い上戸なところもあるが、
彼女は、俺を笑わすように或いは自分が笑えるように、いつも努力
していると言う。
《笑い=幸せ》とは言わないが、それに近いものはあるかもしれない。

決して、それを理由におたみに走ったわけではない。
…いや、少しはあるかもしれない。

とにかく、〈年下〉〈スリム〉という俺の理想への思い込みを2つも
あっさりと打ち消してしまったのだから、〈笑いの力〉とは偉大なもの
である。


そういえばただ一度だけ、大学生の時、
後輩の女の子に「第一印象は面白い人」と言われたことがある。
生涯忘れることの出来ない思い出である。
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きみの手 

今日2月7日は、2人の入籍記念日である。
2年前、そう2007年の2月7日…
2と7は2人にとって運命の数字。やはりこの曲は今日UPすべき
だろう。

この記事を読む前に、今一度『いま 夜空へ』『pierrot』を読み返してほしい。

2003年8月3日、
俺は草野球を終えた夕方、アポなしでおたみに会いにいった。
それまでのやりとりで、日曜日の夕方はほぼ間違いなく家にいると
思ったからだ。

家の近くで車を停め、電話をかけたが、出ない。
2時間ほど待つ間に何度か電話したが、やはり出ない。
あまり帰りが遅くなるとマズいので、その場は諦めて帰った。

次の日その話をすると、近所の友達の家に行っていたことが判明
した。
とはいっても、何度も鳴るケータイに気づかないはずはない。
「ヤバい」と思い、わざと出なかったそうだ。
後から聞いた話だが、俺が2時間も待っていたことに少し心が動いたおたみは、会う約束をしてくれた。
「これで終わりにしよう」を言うためでもあったらしい。

8月5日、
おたみは平和公園に出かける用事があり、俺もたまたま近くでの
仕事だったこともある。

車の中でのほんの短い時間、何を話したのかよく覚えていない。

こんな関係はよくない、諦めなければ…
実は俺も半分ぐらいそう思っていた。
そして、別れ際に勇気を出して最後のお願いをした。
「手を握ってもいいですか?」

「うん」

詞のとおり、それまで感じたことがないくらいに癒された瞬間だった。

冷まそうとしている熱を更に上昇させるかのように、おたみが俺の
肩に頭を寄せてきた。
無意識だったらしい。

お互い居心地がよかったのだろう。
それから、週に2~3回は会うようになった。
いかに会える時間を作るか、楽しい日々だった。

そして12月、
あえてあっさり書くが修羅場があった。
一転して、辛い苦しいメールが続くようになった。

1月末、
耐えきれなくなったおたみが「別れよう」と切り出してきた。
その場にうち伏せ立ち直れなくなった俺に、おたみはその言葉を
引っ込めてくれた。
しかしながら、想いはあるのに会えない日々がしばらく続いた。

5月、
初めて『きみの手』をステージで歌った。
しがらみがあり、おたみはその場には姿を見せることができなかった。
打ち上げの時、おたみの友達からメールが来た。
「おたみさんが泣いています。もし来れるなら来てください。」
…俺は途中で抜け出した。

もう引き返せない。


この曲はまだ、ステージでは2回しか歌っていない。
もう1度だけ、おたみのために卑弥呼で歌った。

べつに歌うことを制限しているわけではない。
それからソロLIVEをあまりやらなくなったことと、声の調子がいい時にしか歌えない。




きみの手/YABU

その手を握った時 僕の心は癒された
今まで感じたことのない 安らぎに包まれた

それを最後に すべてを白紙に戻そうとしてた
強がりな僕も敵わないほど 柔らかな手だった

 僕よりもずっと小さくて か弱い手だけれど
 冷えきった心の中まで 温めてくれる

その手を守るためなら つらいことにも耐えられるよ
その手を伝わる温もりが 今も僕の手に残っている
忘れられないよ


「想いは変わるものだから」と 君は不安に沈むけど
明日を諦めるより今は 僕を信じていいよ

君の零した涙をすべて ぬぐえる日が来るまで
その手を差し延べていて きっと後悔はしないから

 戸惑いの中でほんの少しだけ 君が見せた素顔に
 僕の居場所を見つけたんだ もう戻れないよ

その手に触れるだけで 幸せな気分のままでいられるよ
その手を伝わる優しさが 僕の勇気に変わる

その手を離したりしない ずっと側にいるよ
どんなことがあっても ずっと側にいるよ
ずっと側にいるよ
もう決めたんだ

花になれ 

かなりむかしの事だが、TV番組である大物女優が、
「一番好きな花は霞草…
花束の中では、いつも主役を引き立てる役だけど、
それだけでもたいへん綺麗な花」
という意味の事を言っていた。

他にも基となる題材はあったのだが、その俺の心の奥にずっと残っていたセリフを思い浮かべながら曲を書いた。

詞も曲もわりとすんなり完成に近づきつつあったが、曲の顔である
タイトルに頭を悩ませた。

真っ先に思いついたのは『花』。
しかしこのタイトルの曲はあまりにも世に出回りすぎている。

そんな中、曲自体は聴いていないが、奥田民生の『花になる』が
耳に飛び込んできた。

「これで行こう!」
そして、宮澤賢治の「雨ニモマケズ」風に最後のサビを思いついた。

「いい応援歌ができた!」
曲を完成させた時、そう思った。

もちろん、曲を作る人はみんな自分の作品を「いい」と思っているに
違いない。
だが「自身の曲は少々マニアックだ」と自覚している俺も、何時に無くウケそうな予感がした。

親友Sにも聴かせにいった。

「まあ、一般人にはウケそうな曲じゃね。いいんじゃない?」
と、期待通りの冷たいコメントをもらった。


ステージで数回演奏した後にSMAPの『世界にひとつだけの花』が
ヒットしつつあることを知った。

「なんか… そっくりじゃん」

LIVE終了後に、
「世に出したのは向こうが先かもしれないが、俺は聴いたことがなかった」
と言い訳をしたこともあった。
だが、それに対する反応は「そう言われたら、そうじゃね…」程度の
ものだった。

俺が気にしすぎなのか、聴く人は「真似だ」とまでは思っていなかったようだ。

考えてみれば、世の中には似たような曲が山ほど存在する。
「いちいち気にしていたら、曲なんか作れない」と、
俺を開き直らせてくれた曲でもある。

しかしながら、「誰かにそっくり」と言われるのが人一倍嫌いな俺。
完成させる前にSMAPを聴いていたなら、この曲はボツにしていた
かもしれない。


YABUのステージで歌い続けてきた曲だが、
おたみも気に入っており、おたぶでも時々演奏している。
だが二人でやる時は、小学生の発表会のようなアレンジを
もうちょっとなんとかしなくてはいけない。




花になれ/YABU
 
いつもまわりを気にしすぎる君は
早く立派な花になりたいとあせってる
その弱みに付け込まれて誘惑されそうになっても
自分の好きな匂いを忘れてはいけない

急いで一人前になることだけが 素敵なことじゃない
積み重ねた苦労は 大切な宝物にだってなるんだ

だから君は思うままの花を咲かせてほしい
華やかな名前や色彩なんていらないから
たとえそれが人目につかない小さな花だとしても
きっと僕がみつけだして 綺麗だと言ってあげよう


自分を貫いて生きるのは 簡単なことじゃない
誰もが理想に近づこうと 一生懸命背伸びをしている

だから君は思うままの花を咲かせてほしい
迷いながらつまずきながら高く空だけをみつめて
それでも自信をなくして倒れそうになったときは
僕の両手でそっと ささえてあげる

暑い日差しに負けない花になれ
風にも負けない花になれ
紛れもなくそこに咲いた 君だけの花になれ

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